食事には気を使っているし、運動もする。睡眠時間だってしっかり確保している。なのに肌荒れが治まらないあなた、もしかしたら原因は乳製品かもしれません。
僕は、2年ほど前に本格的にボディメイクを始めました。それから週に3‐5回の筋トレ・有酸素運動をほとんど欠かさず、人体や栄養について勉強を継続し、体にいい食事を心がけ、睡眠時間も十分確保してきました。しかし、顎回りの肌荒れに悩まされ続けていました。きれいな肌を得るためには、高価な化粧水や乳液を使うよりも、健康的な生活を送るほうがずっと効果的なのは確かで、それをしているはずなのに。食材やサプリ、プチ断食、改善が期待できそうなことは次々と試しましたが、良くなりませんでした。たしかに、ファストフードを頻繁に食べて、運動はせず、深夜までスマホの画面を延々と眺める生活をしていても、肌がきれいな人もいるように、肌の状態には遺伝的な要素がかなり影響します。そうはいっても、ここまで気を使った生活をしてて体調も良好なのに、なぜなんだと苦悩していました。
ですが最近、乳製品がニキビの原因になりうることを知り、ホエイプロテインを含む一切の乳製品を断ってみたところ、数日で明らかに肌の状態が改善しました。思い返すと、ボディメイクを始めてからいろいろな食事を試してきましたが、ホエイプロテインを飲まない日はありませんでした。2年前にボディメイクをはじめる以前も、乳製品は日常的に食べていました。そして、(おそらくそれが原因で)そこそこ頻繁にニキビができていた記憶があります。で、確実に、ボディメイクを始めてからのほうが、それまでに比べ、ひどくニキビに悩まされるようになりました。これは、ホエイプロテインを頻繁に飲むようになり、乳製品の摂取量が増えたためだと考えてます。ボディメイクの強い味方であったホエイプロテインが、治まらない肌荒れの黒幕だったという事実は少々受け入れがたいものですが、めでたく2年以上の悩みが解決したわけです。肌が荒れているせいで、朝起きて顔を洗うときを含め、一日の中でちょくちょく気分が下がるタイミングがあるし、人目も気になっていました。肌の状態が改善すればQOLも大幅に向上しますね。
ちなみに、ニキビができやすくなる条件として、
- インスリンの分泌が多い。
- 膵臓で産生され、インスリンによく似た構造や働きをもつ物質である”インスリン様成長因子(IGF: Insulin-like growth factor)”の血中濃度が高い。
- インスリン分泌を促進する腸管由来のホルモンである”グルコース依存性インスリン分泌刺激ペプチド (GIP: Gastric Inhibitory Polypeptide)” の血中濃度が高い。
が挙げられます。これらが、皮脂の過剰な分泌につながりニキビを悪化させます。そして、いずれも乳製品の摂取によって引き起こされるため、乳製品がニキビの原因になりうるということです。特に、牛乳から脂肪分を取りのぞいて乾燥させたものである脱脂粉乳は、全乳に比べてIGFを産生する成分が多く含まれているため、ニキビの原因になりやすいと言われているそう。
それと、乳製品を断つのとほぼ同時に、肌状態改善のために取り入れたこともご紹介しておきます。もしかしたらこっちが効いてたりするかもしれないので。(笑)
- 血糖値を急上昇させない食事・・・GL値(Glycemic Load)の高い食材を控える。GL値が高めの食材は、食物繊維と一緒に食べるようにする。白米は炊きあがったら常温で1時間程度冷まして、レジスタントスターチ(食物繊維のような働きをするでんぷん)が増えてから食べる。
- サリチル酸(脂性肌やニキビを改善するための成分)を含む保湿剤
もちろん、体に良い食事(野菜をたくさん食べる、加工食品を控えるなど)や運動、睡眠時間の確保、プチ断食は引き続き行ってます。あと、顔を極力触らないようにするのと、日焼け止めをしっかり塗るようにするのも大事ですね。
では、あなたの肌に幸あれ。